オーストラリア市場レポート 2010年7月9日
Sydney, 2010年7月9日, AEST (ABN Newswire) - 木曜日のオーストラリアの株式は海外市場からの力強い先導を受け反発、オーストラリアでの予想よりも良い内容の雇用データにより上昇が支えられた。総雇用は6月に45,900件増加、これに対し予測では15,000件の増加と見られていた。オーストラリアの6月の失業率は季節調整済みで5.1%、これは経済専門家が予測していた5.2%よりも良い数字となった。
取引終了時点での S&P/ASX200 基準指数は102.1ポイント・2.4%上昇し4,356.7、全株指数は96.2ポイント・2.2%上昇し4,374となった。
企業ニュース
オーストラリアの掘削サービス企業 AJ Lucas Group Limited (ASX:AJL) は、米国・メキシコ・サウジアラビアに施設を有する北米の掘削企業 Xtreme Coil Drilling Corp (TSE:XDC) との間で、オーストラリアの炭層ガス産業へ革新的な掘削方法をもたらすジョイントベンチャーを開始したと語った。
Orica Limited (ASX:ORI) は、 DuluxGroup Limited (ASX:DLX) を同社から分離独立させるという分割計画に対し、同社株主の99%が賛成票を投じこれを承認したと語った。 Orica の株主へは基準日において保有する Orica 株1株に対し DuluxGroup 株1株が発行され、 DuluxGroup はオーストラリア証券取引所上場の独立企業となる。 DuluxGroup は来週月曜日に繰延決済ベースで同取引所における取引を開始するものと見られ、これは裁判所の承認待ちとなっている。 DuluxGroup は塗料・住宅改装製品への注力維持を計画しており、 Orica は同社の基盤となる採掘業とインフラ事業の拡大を目指す。この分割によりそれぞれの企業が独自の戦略・成長計画や基盤事業へさらに注力することが可能となる、と Orica は語る。
Greenland Minerals and Energy Ltd (ASX:GGG) は Kvanefjeld 多要素(レアアース・亜鉛・ウラン)プロジェクトで継続中の実現可能性・開発計画への出資に向け2,100万豪ドルを確保したと語った。この資金は、上級投資家・海外投資家へ向けた600万豪ドルの株式募集と、米国を拠点とする YA Global Investments との間での1,500万豪ドルの株式資本を通して確保された。この株式資本により追加の出資オプションや長期間の財務安定がもたされる、と同社は語る。
建築資材企業 Boral (ASX:BLD) は木曜日、建築資材事業の拡大を目指す中で同社の財務力を強化するため、機関投資家から2億7,400万豪ドルを調達したと語った。 Boral は株主から合計で4億9,000万ドルを集めることを目標としており、同オファーの個人部門は7月15日に開始され、7月30日に締切りとなる。
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